子供の頃私が使っていたピアノは、
FUKUYAMA & SONS(FUKUYAMAさん)でした。
ずっと実家に置きっぱなしです。

 
 
このピアノは、鍵盤重めで、音が地味で、弾きづらくて、
子供の頃、正直あまり好きではありませんでした。



YAMAHAのグランドピアノに変えてから放置していたら、
このFUKUYAMAさんの音は、
全部ポワーンとヘンテコな音になりました。


どこかの音が狂ったとかではなく、
全部ポワーンとおかしい。


ペダル踏んでるわけでもないのに、もわ〜っと響いて、こもったような音。
こんな変な音のピアノ、他では見たこともありません。



これは、朽ち果てていくものの音だと思った。




蓋開けてみても錆びてるし、
きっと木も痩せちゃって、メンテしなかったから、
かわいそうだけど、もう寿命かな、FUKUYAMAさん。。。



実家帰ったとき、まともなピアノ弾きたかったので、
「電子ピアノ実家に置いてもいい?」と父に聞いてみた。



ところが、父は、父なりにこだわって買ったFUKUYAMAさんが大好き。



電子ピアノなんていらないよ、
うちには、アコースティックピアノがあるでしょ。
こっちのほうがいいよ。とのこと。
えええ、こんな音なら、電子ピアノのほうがいいなあ。ボソボソ。



それに、調律なんて、自分でやればできる。。。とか言い出す始末。。。
父はちょっと個性的な人です。変人とも言う。
やめてくれ。。。自分で資格もないのに調律なんて。勘弁してほしい。



そこで、調律する価値があるものなのかを判定してもらうことにした。



そして数日後、父から電話がかかってきた。



調律師さんにみてもらったら、すっごいいい音になったから、
週末に来てみて。とのこと。



というわけで、先週末は実家に帰ってみました。




調律師さんと父はすごく仲良くなっていて、
私の帰宅とあわせて、再度、訪問してくださいまして、
変な音あったら、なおすからとのことでした。



弾いてみたら、FUKUYAMAさんの音は、驚くほどいい音でした。



ええええええ〜〜〜〜〜〜



こんないい音だっけ、FUKUYAMAさん。


これじゃあ、そこらのYAMAHAより、ぜんぜんいい。


昔は地味な音とか思っていたのですが、
今弾いてみたら、上品で、煌びやかすぎない、銀色な音。



古いピアノだけど、むしろノスタルジックでとても素敵な音になっていました。



調律師さんによると、昔のピアノは手作りで、しっかり作られていて
FUKUYAMA & SONS は悪くないピアノだとのこと。



ええええええ〜〜〜〜〜〜



そうだったの〜〜〜〜。驚いた。
てっきりタケモトピアノ呼ぶかと思っていました。



この状態になると、廃棄する人は、結構いるらしいです。
でもアコースティックのピアノは、このぐらいなら、なおせる。



もう1回ほど、調律すれば安定して、後しばらくは大丈夫とのこと。



うぁ〜い。実家に帰る楽しみが増えた。


FUKUYAMA & SONSピアノ様、大変失礼しました。
とてもいい音のピアノです。



IMG_5163

 
ではでは〜


追記:

どうやら、調律師さんと話がはずみ
中古ピアノFUKUYAMAさんを手放すどころか
一台貰う話しになりました。
アメリカから来た中古ピアノだと。
この先どんな展開あるかな。
人生楽しもう。


演奏はまだまだ、指弾きしてて難ありですが、
なかなかピアノはよい音と思う。




どうでもいい事なんだけど、私髪型がアルゲリッチだな。。。
そろそろ美容院いかなきゃ。





にほんブログ村 クラシックブログ やり直しピアノへ


にほんブログ村 音楽ブログ 大人の音楽活動へ